建具に使用する金物

ｽﾗｲﾄﾞ丁番

建具の丁番、と言っても数多くの種類があります。

その中でも収納家具の扉に使用する丁番に

とても優れものだと思う物があります。

それはスライド丁番です。

丁番というと軸が1本の蝶々の羽のように動く丁番を連想しますが、

この丁番は、多軸になっていて複雑な動きで扉の開閉をとてもうまく誘導します。

一番の利点は、丁番自体が扉の影に隠れて表側から見えないように付ける事が出来ることです。

扉の納まりがすっきりとスマートな仕上がりになります。

さらに、ｲﾝｾｯﾄ、ｱｳﾄｾｯﾄ（半ｶﾌﾞｾ、全ｶﾌﾞｾ）それぞれに対応できる種類がそろっています。

取付の加工もそれほど難しい物ではありません。

これを考えて付いた人はすごいなといつも感心します。

左から、インセット、半かぶせ、全かぶせ

ﾀﾞﾝﾊﾟｰ付きｽﾗｲﾄﾞ丁番

さらに近年ソフトクロース゛機能が付いた優れものが

出て来て、扉を閉じる際に際にゆっくりと締めることが可能になっています。

無垢の建具は勢いよく閉めたときなど

激しい衝撃を加えた際に、まれにひび割れが発生したり

物を挟んだ状態で閉めてしまったときに変形や破損が起こることがありますが

ソフトに閉じることが出来ればこのような事象も防ぐことができるので

とても良いです。

弊社も標準仕様にしています。

本体内部に組み込まれたダンパー（白い部分）

以上